需要が拡大しているといわれているコインランドリー経営。しかし全ての人が成功しているわけではありません。なかには失敗し、撤退している人もいるのです。このページでは、コインランドリー経営に失敗する人の特徴と失敗を防ぐための方法を紹介しています。コインランドリー経営を検討している方は確認しておきましょう。
コインランドリー経営に失敗する人の共通点
コインランドリー経営に失敗する人と成功する人を比較すると以下の違いがあります。
| 失敗する人 | 成功する人 | |
| 立地条件 | 重視しない | 重視する |
| 収益 | 甘く見積もる | 厳しく見積もる |
| 初期投資 | 抑えない | 抑える |
| トラブル | その場で対応 | 事前に対策 |
| 店内の状態 | きたない | きれい |
失敗する人の特徴と対策を詳しく見ていきましょう。
失敗するコインランドリー経営の立地とは
コインランドリー経営に失敗する人は、立地をあまり重視しません。立地を重視しないとどうなってしまうのでしょうか。
ニーズがない
立地を重視しないと、コインランドリーのニーズがないエリアに出店してしまう恐れがあります。例えば、競合店がひしめくエリアに出店することや単身者世帯が少ない集合住宅近くに出店することなどが考えられます。需要がなければ集客はできません。一般的に以下の条件を満たす土地は、コインランドリーに向いているといわれています。
・生活道路沿いで店舗の隣に駐車場を設置できる土地（郊外）
・単身者世帯が多い集合住宅近くの土地（都心部）
・通勤客が多い駅の近くにある土地（都心部）
立地条件を確認してから出店しましょう。
集客しづらい
コインランドリーの需要があっても、集客しづらい立地だと成功はできません。以下の立地などは集客しづらいと考えられます。
・自動車を停めづらい
・看板が目立たない
コインランドリーの主な利用者は、30～40代の主婦です。車の運転を得意としていない人が多いので、駐車場を用意していても停めづらいと敬遠されます。単に、駐車場を用意するだけでなく停めやすさにも配慮する必要があります（郊外の場合）。
コインランドリーへ来店するきっかけになるのが看板です。SNSが普及した現在でも、看板は有効な集客手段となっています。看板が見えづらい立地だと、存在を知られないため思うように集客できません。出店する場所は、看板の見えやすさまで調べてから選びましょう。
収益を大きく見積り過ぎない
コインランドリー経営に失敗する人は、収益を大きく見積もる傾向があります。なぜ失敗につながるのでしょうか。
収支計画に狂いが生じる
収益を大きく見積もると、収支計画に狂いが生じます。予定通り借り入れを返済できないなどのトラブルが発生するので、経営に失敗しやすくなります。コインランドリーの収益は、地域住民に認知されてリピート客をつかむまで伸びません。収益は、やや厳しく見積もりましょう。
根拠を考える
収益を大きく見積もってしまう人は、予測の根拠を考えるとよいかもしれません。例えば「この週はキャンペーンを行うから来客数が前年度の1.1倍になる。客単価が○○円だから収益は○○円になる。」などのように考えれば、でたらめな予測になることはないはずです。
初期費用は意外とかかる
コインランドリー経営に失敗する人は、初期費用をかけすぎる傾向があります。初期費用をかけすぎると、なぜ失敗しやすくなるのでしょうか。
軌道に乗るまで時間がかかる
先ほど説明した通り、コインランドリーの収益は地域住民に認知されてリピート客をつかむまで伸びません。経営が軌道に乗るまで時間がかかるのです。初期費用をかけすぎると、経営が軌道に乗るまでの間に資金繰りが悪化する確率が増します。
地域住民は近くのコインランドリーを利用
初期費用をかければ、お洒落な店舗に最新の機器をたくさん並べることができます。見栄えは良くなりますが、売上に直結するとはいえません。利用客の多くは、生活圏内にあるコインランドリーを利用するからです。必要以上に投資をしても、商圏は大きく拡大しないので注意しましょう。
リースや中古の機器を利用
コインランドリー経営にかかる初期費用は、15坪程度の店舗で1000～2000万円といわれています。初期費用は、リース契約を結ぶ、あるいは中古機器を利用することで抑えられます。
コインランドリーのトラブル対策
コインランドリー経営に失敗する人は、トラブルに備えていないことが少なくありません。トラブルに備えていないとどうなるのでしょうか。
修理代がかさむ
コインランドリー経営につきものなのが、機器の故障です。業者に頼めば修理できますが、毎回頼んでいると修理代がかさみます。最低限のメンテナンスは自分で行えるように準備しておきましょう。
利用客が離れてしまう
同じく注意したいトラブルが下着などの盗難です。頻発すると利用客が離れてしまうかもしれません。盗難などのトラブルに備えて、防犯カメラを設置するなどのセキュリティ対策も必要です。
店舗の清潔感や安心感は重要
コインランドリー経営に失敗する人は、店舗の状態にあまり気を使っていないことが多いようです。なぜ店舗の状態に気を使わなければならないのでしょうか。
安心感・清潔感のない店舗は敬遠される
コインランドリーの主な利用客は女性です。無人経営が基本になるので、安心感のない店舗は敬遠されます。また利用者は、衣類などを洗濯するためにやってきます。よって清潔感のない店舗も敬遠されます。
清潔で温かみのある空間を作る
これからコインランドリー経営を始める方は、店舗の状態にも気を配りましょう。安心感・清潔感とも、こまめに手入れをすることで生み出せます。主な利用客が女性の場合は、壁紙の色を暖色系にして温かみのある空間を作るとよいかもしれません。親しみやすくなるはずです。
失敗する人の特徴を参考にコインランドリー経営を
コインランドリー経営に失敗する人は、立地条件や初期費用、トラブルへの対策などを軽視しがちです。これらを軽視すると、経営に深刻な影響が及びます。これからコインランドリー経営を始める方は、失敗する人の特徴を参考に対策をたてましょう。紹介したポイントに注意することで、成功する確率を高められるはずです。
