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コインランドリー経営をする上で必要な設備

コインランドリー経営を考える際、店舗の広さに応じて導入できる設備も変わってきます。最低限必要な洗濯乾燥機や両替機はもちろん、無人管理に欠かせないマルチ端末なども設置しなければなりません。

ここでは、店舗の広さに関わらず揃えておきたい機器の紹介と、広さ別に必要な設備・台数を詳しく紹介します。

店内に導入できる設備

洗濯機

通常の洗濯機です。ドラム式が主流で、性能や耐久性はメーカーにより異なります。

乾燥機

洗濯機の隣には乾燥機を設置しましょう。こちらもドラム式が主流で、性能や耐久性はメーカーによって違いがあります。まとめて洗ったものを複数台の乾燥機にかける利用者も多いので、洗濯機の数の倍は導入したいところです。

洗濯乾燥機

洗濯と乾燥をトータルで行う機器です。洗濯機と同数だけ導入すれば問題ありません。

布団洗濯乾燥機

布団を専門に洗う洗濯乾燥機です。大型のため、設置できる店舗には限りがありますが、この機器が置いてあるだけでコインランドリーとしての利便性は格段にアップ。

利用者としては、クリーニングに出すのではなく可能なかぎりコインランドリーで洗ってしまいたいというのが本音ですから、布団用洗濯乾燥機があればリピーターの獲得も期待できそうです。

スニーカー用洗濯機

靴だけを洗える洗濯機です。一般の洗濯物と靴を一緒に洗う必要がないので、洗濯槽が汚れにくくなります。

コインランドリー事業を展開する企業のなかには、スニーカー用洗濯機を扱っていないところもあるため、事前に確認しておきましょう。

ペット用品洗濯機

ペットの衣類やタオルケットなどをまとめて洗える洗濯機です。こちらもスニーカー用洗濯機と同様に分けて洗えるため、利用者には人気があります。

ペット用品洗濯機は取り扱いのないメーカーが多いので、導入を検討する際はよく下調べを行うようにしましょう。

おしゃれ着用洗濯機

通常の洗濯乾燥機では洗えないおしゃれ着を洗える機器です。毛羽立ちやすい衣類はこの中に入れて洗えば、ダメージを少なく抑えられます。

スニーカー用・ペット用洗濯機と同様に、おしゃれ着用洗濯機も取扱いのないメーカーが多いため注意が必要です。

両替機

1,000円札などを硬貨に替えられる機器で、コインランドリーには必須となります。プリペイドカード券売機として使えるものもあります。

マルチ端末

電子マネーを扱う店舗では、精算までをノンストップで行える集中精算システムが必須です。プリペイドカード券売機も内蔵している端末や、今日の天気などニュースが見られる端末もあり、メーカーごとに端末の内容が異なります。

ユーザー目線で見たとき、領収書機能やプリペイドカード券売機に対応しているかは非常に重要ですし、英語表示対応など海外から訪れる利用者にも対応できるものは理想的です。

広さと機器の目安

8坪(26㎡)

  • 洗濯乾燥機4台(8kg15kg
  • 乾燥機2
  • 両替機
  • マルチ端末
  • テーブルなどの備品

8坪の店舗はごく限られた空間に機器を置くことになり、座って腰を落ち着ける場所はほとんどありません。

椅子といっても、パイプ椅子のように簡易的に置けるものであれば問題ありませんが、ソファーなどは設置することができないため、間取りに合わせてまず機器を選定し、その後設備を導入するようにしましょう。

12坪(40㎡)

  • 洗濯乾燥機1台(22kg
  • 洗濯乾燥機4台(8kg15kg
  • 乾燥機1台(25kg
  • 2段式乾燥機(14kg
  • 両替機
  • マルチ端末
  • テーブルなどの備品

12坪の店舗は、大型の洗濯乾燥機や乾燥機が1台以上設置可能。さらに2段式の乾燥機を導入すれば、利用者が複数訪れても対応できます。

店内にはテーブルやベンチ(ソファー)が設置でき、間取りによってはバックヤードが用意できる場合も。清掃管理に人を雇うときは、バックヤードで着替えや準備が行えるため、空間を有効活用できます。

20坪(66㎡)

  • 洗濯乾燥機1台(15kg22kg
  • 洗濯乾燥機24台(8kg15kg
  • 洗濯機2台(20kg28kg
  • 洗濯機2台(8kg
  • 乾燥機1台(25kgまたは27kg
  • 乾燥機6台(13kgまたは14kg
  • スニーカーランドリー1
  • 両替機
  • マルチ端末
  • テーブルなどの備品

20坪の店舗には、大型の洗濯機や乾燥機が設置できます。店内は広く、入口を入ってすぐのところにベンチやソファーが設置できるほか、洗濯機や乾燥機の近くにも椅子を置くことができます。

マルチ端末や両替機などの設備も並べて置けますし、大型の乾燥機を使う際に洗濯物をやわらかく仕上げる柔軟剤「ソフターシート」を販売する専用の自販機も設置可能です。

28坪(98㎡)

  • 洗濯乾燥機1台(15kg22kg
  • 洗濯乾燥機24台(10kg
  • 洗濯機2台(8kg17kg
  • 乾燥機4台(25kgまたは27kg
  • 乾燥機6台(13kgまたは14kg
  • スニーカーランドリー1
  • 両替機
  • マルチ端末
  • テーブルなどの備品

28坪の店舗は、大型の洗濯機と乾燥機がそれぞれ別の場所に設置できるほか、ベンチも複数台置けるので、利用者が目的の機器の前に座って待つことが可能に。

店内のスペースにはかなりの余裕が出るので、テーブルはもちろん、雑誌コーナーや自動販売機などを置くこともできます。大型の洗濯機や乾燥機には時間がかかるので、待ち時間を有意義に使えるような設備があると良いですね。

また、店内の広さを活用してトイレや洗面所を設けるのも有効。トイレがあるだけでも利用客にとっては安心ですし、そこからリピーターが獲得できる可能性もあります。

35坪(116㎡)

  • 洗濯乾燥機1台(15kg22kg
  • 洗濯乾燥機24台(10kg
  • 洗濯機2台(8kg17kg
  • 乾燥機5台(25kgまたは27kg
  • 乾燥機8台(13kgまたは14kg
  • 布団洗濯乾燥機1
  • スニーカーランドリー1
  • 両替機
  • マルチ端末
  • テーブルなどの備品

35坪は、店舗としてはすでに十分な広さ。洗濯機や乾燥機をすべて店内に並べて置けるほか、中央にテーブルやベンチ、ソファーを置く余裕もあります。

店内入ってすぐの場所には両替機やマルチ端末、その他自動販売機などを設置してもOK。洗面所付きのトイレも店内に設置できるので、快適かつ待ち時間が苦にならない店舗づくりができそうです。

35坪になるとようやく、布団洗濯乾燥機が置けるようになります。布団用のランドリー機器はかなりの幅と高さを必要としますが、店内に十分な広さがあれば問題なく設置できるでしょう。

広さを活かして快適な店舗づくりを意識したいところですが、どの機器をどこに置くかによって印象が変わったり、利便性が変わることもあります。利用者の目線や動線を意識しつつ、手の届くところに必要なランドリー機器が置いてあるようにレイアウトを考えたいところです。

まとめ

コインランドリーはわずか8坪から30坪以上の広さまで、あらゆる店舗に対応できるサービスです。最近では洗うものの種類によって機器が分かれている場合も多いので、「何をいくつ導入し、どこに置くか」まで考えていかなければなりません。

初めてランドリーを運営する方にとっては、いきなり利用者目線で考えるといわれても難しいかもしれません。まずは、数多くのコインランドリー事業を手がけてきたパートナー企業と連携し、アドバイスを参考にしながら決めていくことをおすすめします。