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コインランドリー経営では盗難に備えて防犯を!事例や対策を解説

コインランドリーをねらった盗難事件が多発しています。これからコインランドリー経営を始めたいと考えているのなら他人事ではないので、どのような事件が起きているのか、被害を防ぐためにできる対策は何なのかなどについてご紹介します。
運悪く被害にあった場合の対処方法も解説するので、参考にしてみてください。

コインランドリーで起こる盗難被害について

想定される盗難被害としては次のようなものが挙げられます。

精算機・両替機

特に盗難でねらわれやすいのが精算機・両替機です。コインランドリーは常に人員を配置しておく必要がなくて無人状態でも営業できるのが魅力ではありますが、だからこそ人気のない時間に、精算機や両替機が盗まれてしまうようなケースが想定されます。

似たようなものとして、自動販売機のお金が盗難にあう事件も全国的に発生していますが、コインランドリーの精算機や両替機には、ジュースの自動販売機より多額の現金が入っているケースが多く、ねらわれやすいといえるでしょう。

洗濯物

コインランドリーで洗濯物の盗難が発生するケースも珍しくありません。特に男性が女性の下着などを盗むケースが多いのですが、女性が他の人の洗濯物を漁って、気に入った服を盗んだりするケースもあるため、男性客にばかり注意しておけば良いわけではありません。
こういった被害があると店舗全体の評判も下がってしまい、「あのお店を利用すると洗濯物を盗まれるからもう利用しない」という人まで出てしまいます。

その他備品

コインランドリーには全く人がいない時間帯もあるので、店舗に置かれている備品類が盗まれてしまうこともあります。

コインランドリーの盗難被害の事例

これまでに実際にコインランドリーであった盗難被害についてご紹介します。

精算機が破壊され、現金が盗まれる

2019年の夏以降、首都圏で無人の店舗をねらった精算機の破壊・窃盗事件が多発しています。2~3人組の男が侵入し、精算機を破壊したうえで中にあった現金を盗むという手口です。
電動工具やバールといったものを使い犯行を行ったのですが、驚きなのが犯行の中には日中に被害を受けたケースもあったということ。深夜だけ警戒していれば良いという問題ではなくなっています。
精算機自体を買い替えなければならないので、被害額は非常に大きいです。

女性の下着が盗まれる被害

全国のコインランドリーで起きているのが、女性の下着が盗まれるという事件です。洗濯中や乾燥中は店舗から出る方が多いのですが、その隙をねらって犯行を行うケースが大半となっています。
中には100回以上犯行を繰り返したという男性の自宅から1800点もの下着が押収されたケースも。1度犯人に目をつけられると何度も繰り返し被害に遭う可能性があります。

必ずやっておきたい盗難の対策

経営をする側に立つのなら、お客さんが安心して利用できるように被害を防ぐための対策を取り入れておかなければなりません。具体的には、次のような方法を実践しておきましょう。

防犯カメラの設置

最低限行わなければならない対策だともいえます。防犯カメラがあるとそれだけで抑止力になりますし、万が一被害にあってしまった時にそれを証拠として犯人探しをしたり、今後の防止に役立てたりしていくこともできます。

気をつけなければならないのが、コスト削減のためにダミーの防犯カメラを設置するのはやめておいたほうが良いということ。本当に被害があった際に何の役にも立ちませんし、犯人がカメラが偽物であることに気づけば、それだけ防犯意識の低い店として標的になってしまうからです。

防犯カメラはできれば複数設置し、店の中で死角を作らないように気をつけましょう。洗濯乾燥機の扉を開けっ放しにして死角を作り犯行を行う犯人もいるので、このあたりも考慮が必要です。

警戒していることを告知

どのような防犯対策が取られているのか全くわからないコインランドリーも、標的になりやすいです。そのため、しっかり警戒しているということをアピールするのもおすすめです。
例えば、お店の中でも目立つところに「防犯カメラで安全確認中」というポップを貼っておいたり、「窃盗被害は即通報します」と書いた張り紙を作り、衣服などを盗むとどのような罪が課せられるのかを警告するのも良いですね。

場合によっては24時間営業を避ける

特に深夜の時間帯や朝方などはねらわれやすい時間帯なので、この時間帯の営業をやめるというのも一つの選択肢です。コインランドリーは24時間営業しているところも多く、深夜に洗濯機を回せない人からは遅い時間帯のほうが需要がありますが、被害にあうリスクを少なくするためには営業時間についてもよく考えておきましょう。

盗難被害にあった場合の対処方法

万が一被害にあってしまった場合は、適切な対策を取っていかなければなりません。
具体的な方法を解説します。

警察に被害届を提出

被害があったことを届け出て調査をしてもらいましょう。パトロールの強化などもお願いしておくと効果的です。

場合によっては休業も必要

精算機や両替機を破壊され、すぐに新調できなかったり、継続して営業すると防犯上の問題があったりする場合は休業しなければならないケースもあります。

お客様への対応方法

休業する場合はいつも利用してくれている方に迷惑をかけることになるので、お店に張り紙を出し状況を説明しましょう。また、お客様の衣類が盗まれたなどの被害が発生した際には状況をよく調査し、謝罪をするなどの対処も求められます。

弁護士に相談

もし、盗難被害でお客さんとトラブルになってしまった場合には、弁護士に相談するというのも効果的な方法です。対処方法を間違えてしまうとさらなるトラブルにつながりかねないので、専門家の力を借りましょう。

万が一の事態に備えることが大切

テレビなどで被害が報道されると、自分とは関係がない話と考えてしまうこともありますが、現実的に被害に遭い困っている方もたくさんいるわけなので、十分な対策を取っておかなければなりません。

一度の盗難事件が店の信用を大きく失う結果に繋がってしまうと、それだけで経営破綻リスクも出てくるので、十分な防犯対策をとり安心して利用できるお店を目指したいですね。