コインランドリー経営をする上で重要なポイントはいくつかありますが、中でも特に注意したいのは「セキュリティ問題」です。
例えばコインランドリーには、以下のような問題点が浮上します。
・ほぼ無人状態なので急なトラブルの際にすぐ対処できない
・洗濯中に下着や衣類がなくなったなど、盗難に遭う危険性がある
・深夜でも利用可能なので危険が伴いやすい
これらの問題を解決するために意識しておきたいのが「セキュリティ対策の方法」です。
この記事ではどのようなキュリティ対策の方法が、コインランドリー経営にとって望ましいのか詳しく解説していきます。
「コインランドリー経営にはセキュリティ問題が付き物」
まず、コインランドリー経営には、セキュリティ問題が付き物である理由をそれぞれ解説します。
コインランドリー経営は基本的にスタッフが常駐していないことから、「人の目」がありません。
他人から見られていないという状況において、迷惑行為を行う人がいることも事実です。
実際に、無人の店舗内で犯罪が起きたという事例も多数報告されています。
「無人状態のことが多い」
コインランドリーは基本的に無人状態であることが多いので、設置している機器を破損・破壊されたり、金銭を盗まれるといったリスクが伴います。
実際に全国のコインランドリーから窃盗事件が報告されており、両替機など金が入っている機器をバールで壊して現金を盗むという大胆な手口も。
また事務用品や備品などが盗まれたり、ゴミを置いていかれる可能性もあるので、十分なセキュリティ対策を図らないと満足いく経営ができなくなります。
利用者が洗濯物を取りに戻ったら、衣類や下着がなくなっていたというトラブルも発生しかねないため、利用者のことも考え、無人のコインランドリー経営ではセキュリティ対策は必須です。
「下着や衣類が狙われやすい」
コインランドリーは、銭湯のように男女で利用スペースが区切られている訳ではないので、女性の下着や衣類が盗難などの被害に合いやすい状況となってしまいます。
女性でも安心して利用できるのか否かで、お店の利用者数が増減し、売り上げにも響いてしまいます。
特に深夜でも利用可能で、外から中が見えないタイプの店舗は要注意です。
コインランドリーの店舗づくりでは、深夜に女性1人でも利用しやすいようなセキュリティが求められます。
「深夜でも利用可能」
コインランドリーは深夜営業、もしくは24時間営業している店舗が多いことから、設置している機器や事務用品が盗まれないようにすると共に、利用者が犯罪などに巻き込まれないよう細心の注意を払う必要があります。
深夜営業でなおかつ無人状態ともなると、何らかの問題が発生しやすいことを十分に理解しておきましょう。
「外から見えない店舗は注意」
外から店舗内が見えないようになっているコインランドリーは注意が必要です。
コインランドリーの多くはガラス張りになっていますが、ポスターや装飾などで大通りから内部が見えなくなってしまうということも考えられます。
また、店舗自体がガラス張りになっていないということもあるでしょう。
店舗内が無人である上に外から見えなければ、当然のように犯罪発生率は高くなります。
外から見えないコインランドリーは、ガラス張りで中がよく見えるタイプの店舗よりも、強固なセキュリティ対策を施すことが必要です。
「店内に防犯カメラの設置は必要？」
店内に防犯カメラの設置は必要であるかを解説します。
コインランドリー経営では防犯カメラ設置は義務ではありませんが、セキュリティを重視すると設置はほぼ必須だと言えます。
ダミーの防犯カメラは犯罪が起きたときに役立たないため、本物の防犯カメラを設置しましょう。
「防犯カメラの設置はほぼ必須」
コインランドリー経営を安全に行うために、特に防犯対策に効果的なアイテムとして挙げられるのが、「防犯カメラ」です。
防犯カメラは店内の様子を録画するだけでなく、目立つ場所に設置することで強い抑止効果を発揮してくれる便利なアイテムです。
仮に犯罪が起こってしまっても、カメラが情報を記録しているので、早期解決しやすい傾向にあります。
また、防犯カメラを設置したことで犯罪件数が減少することは、警察の調査によって明らかになっています。
防犯カメラの設置は法的に義務付けられている訳ではありませんが、リスクヘッジのためにほぼ必須の設備と言えるでしょう。
「ダミーの防犯カメラは危険？」
ダミーの防犯カメラはやはり危険です。
ダミーでも本物そっくりであれば犯罪抑止力を持ちますが、ダミーでは実際に映像を記録することはできず、実際に犯罪が起きた際に全く役立ちません。
また、犯罪者にダミーの防犯カメラだと気づかれた場合、コインランドリーの周辺エリア一帯が「犯罪に対して警戒していないエリア」だと思われ、近隣店舗に被害が及ぶ可能性もあります。
家庭でも防犯カメラを設置する時代になり、昨今ではカメラとしての性能を十分に備えた、安いモデルも多数販売されています。
それほど高性能な防犯カメラでなくても構わないので、危険なダミーではなく、本物の防犯カメラを設置するようにしてください。
「スタッフの定期的な見回りは必要？」
スタッフの定期的な見回りは必要かを解説します。
「余裕があれば見回りをするに越したことはない」
店舗のセキュリティを強固なものにしたいなら、スタッフの定期的な見回りも効果的です。
しかし、見回りを行うということは、それだけ人件費が発生すると共に、現場に直面したスタッフが危険にさらされる可能性があることも十分に理解しなければなりません。
コインランドリーにおける防犯対策でもっとも効果的なのは、防犯カメラの設置と言われていますが、もし費用などに余裕があるのなら、スタッフを用意して見回りを実施してもいいでしょう。
新潟県内では、人件費を抑えながらセキュリティ強度を高めるために、付近住民と見回り契約をしているコインランドリー経営者もいるようです。
地域と連携して安全性を高めていくことは、利用者・経営者の双方にとってメリットがあり、コインランドリー経営にとって非常に効果的な方法だと言えます。
「おすすめのセキュリティ対策方法」
おすすめのセキュリティ対策方法を紹介します。
コインランドリー経営でセキュリティを重視するために大切なことは、店内を明るくし、外から見える店舗デザインにすることです。
また、ロック機能がついた洗濯機を導入することで、下着や衣類の盗難を防げます。
「店内を明るくする」
セキュリティ対策としておすすめなのは「店内を明るくする」ということです。
暗い店内では、物陰に隠れて待ち伏せをしての犯行が可能だったり、防犯カメラが設置されていても肝心の顔が映っていなかったりと、防犯上のメリットはまるでありません。
定期的な見回りを行い、寿命によって照明器具が暗くなっていないかもチェックするようにしましょう。
「外から店内が良く見えるデザインにする」
大きな窓を設置して、外から店内がよく見えるデザインにすることで、犯罪が起こりにくい環境にすることができます。
また、もし犯罪が起こったとしても、外で目撃していた人が助けに入ったり、目撃証言によって早期解決に繋がったりというメリットも加わります。
「洗濯機のロック機能」
洗濯機にロック機能が搭載されていれば、セキュリティ強度は一気に高くなります。
最新型の洗濯機では、スマホと連携できるIoT機能を持っているものもあり、洗濯が完了してもすぐに取りにいけない場合はスマホからロックすることが可能。
スマホから遠隔操作ができることから手間がなく、かつロックをかければ洗濯済みの衣類や下着が盗まれることもありません。
女性からのニーズに応えるためには、ロック機能付き洗濯機でセキュリティを確保することも必要です。
店舗内の犯罪を抑制するとともに、女性に対する集客力も発揮することから、店舗の安全性を高められることに加えて、コインランドリー経営を成功させるためにも効果的だと考えられます。
「備えあれば患いなし」
ほぼ無人状態で経営を行うコインランドリーは、セキュリティ面の対策が必須になります。
ランニングコストを抑えるために、セキュリティに掛ける費用をケチることが無いようにしましょう。セキュリティがゆるいコインランドリーでは、いつ問題が起こってもおかしくありません。
スムーズな経営が続けられるように、セキュリティには力を注ぐようにしましょう。
